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ことばのおと

さがわともみの作業場。身体に響くおとを、ことばにすることを試みるノート。

ことばのおと、描きはじめ

ここのタイトルはtumblerに引き続き、「ことばのおと」。説明は「身体に響くおとを、ことばにすることを試みるノート」。

 

いつも描くことだけ決めて、PCの前に座る。その時点では「なにか描きたい」ことしかわからない。それは自分の内側の、遠くの方で音が鳴っているのは分かるけど、それがなんの音なのか、キーボードを叩くまでわからない感じで。

 

描く内容はだいたい、自分が頭で考えていること(こんな内容描きたいなと思って向かうと、だいたい進まない)とは全然ちがう。描けないなあと思って、そのまま描き続けると、手と頭が連動し始める。自分の身体に響く音を、だんだん正確に出し始める。描くとその音がより聞こえてくるような、自分がよく見えてくるように思う。

 

描くという動作の結果、文章ができていると、いつも思う。「結果」の文字通り、植物が実を結ぶようにできてしまったような。書きたいことを書いているけど、自分で書いた気はあまりしなくて、元からそこにあったものが文章と呼ばれる形で見えるようになっただけというような、不思議な感じ。そうなるようにしかならないもの、感がすごくある(花は花自身で、咲いたとか実を結んだとか、あんまり思わないんじゃないかと思う。咲いたのを見ている人がいうだけで)。

 

それでもまあ、自分が動きたいように、身体の、手を、足を、首を・・・動かしたその結果できたものの一つが、私にとって、描くが降りつもって文章になったもので、それは、よかったらどうぞ・・と差し出したくなる。

 

ある意味で、自分の正体を見たくて、描いているというか、生きているんだろうと思う。その正体をさらしたままで、私は誰かと一緒にいたい。

 

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 (2017.3.7 新幹線)