ことばのおと 〜さがちゃんの生きてる記録

自分だけの仕事を探して農業したり、NPO勤めたりしたけどなにも見つからず。だったら、なんにもなれないまま生きてみようかと。

生きてても死んでても、やりとりがしたいんだ③ー恐山にて

 

※恐山に到着しました。

 

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sagawatomomi.hatenablog.com

 

八戸行きの新幹線の中で「せっかくばーちゃんに会うんなら手土産でも持ってくればよかった」ってことを考えていました。

 

恐山行きの前日に、たまたまヨークベニマルに行ったのです(たこ焼きの材料買いに)。

 

 

祖母の家でよく見た、ギンビスの「アスパラガス」ってビスケットを持っていきたいなと思って、お菓子コーナーを3周くらいしたけど、見つからず・・・ 

 

 

仕方ないと諦めて、なんにも持ってこなかったけど・・・・

 

 

それが!

 

 

 

なんと、恐山の売店を覗いたら、あったのでした!

 

アスパラガス!

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 すごい。

 

 

祖母の家にあったのは、もっと大きいサイズのやつだったけど、それはまあどうでもよくて・・・・

 

(恐山の売店というかお土産売り場、お菓子は少ししか置いてないです)

 

 

ベニマルで買わなくてもここで買えるから、余計な荷物持ってくるなってことだったのかな。 

 

 

これを宇曽利湖でお供えしよう。

 

 

 

 

あの世とつながっているという宇曽利湖。 

行くのちょっと怖いので、まず遠くから見て・・・

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宇曽利湖に来ました。

その手前、極楽浜という場所に立っています。

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ここで「ばーちゃーん、来たよ〜」と呼んでみる。

アスパラガスも封を開けて、ちょっと空に差し出したあと、自分で食べる。

 

 

あーだめだ、ばーちゃん見えない(見える人はほんとに故人の姿が見えるらしい)。

見えたらよかったのに。

おまけに風がめちゃくちゃ強くて、寒い。

湖なのに、強風で海みたいに波が立っていました。

 

 

 

宿坊で小一時間休んでリベンジ。

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17時ころの宇曽利湖、私ひとり。

 

やっぱりばーちゃんの姿が見えたわけじゃないけど、いろいろ話しかけました。

 

 

急に死ぬとかほんとないわ〜、

はやおに時計買ってもらったんだよ〜、

みんな元気でやってるよ〜、

ひとつ積んだら母のため〜、ふたつ積んだら父のため〜ってばーちゃんが教えてくれたけど、さっきリアルにやってきたよ〜、しかもばーちゃんのためにやったよ〜、

 

 

いろいろ、いろいろ。

 

ばーちゃんの姿が見えたわけじゃないけど、声だって聞こえないけど。

 

 

 

なんか、よかったなあって言われたみたいで、涙が出た。

元気そうな祖母の姿が心に浮かんだ。

 

 

 

ずっとずっと、私は祖母との最期を変えたかった。

 

 

 

 

私の中での最期の祖母は、津波で死んじゃった写真の中にいた。

 

ぐったりと土気色になって、目を閉じて横たわっている、写真の中の祖母。

 

 

それが、私の中で最期のばーちゃんの記憶になってしまった。

そりゃないよ、って思っていたんだ。

この浜で、自分の口から出た言葉で初めて知った。

 

すっきりした。

泥のように重たい気持ちも、もうなかった。

 

 

 

記憶の中のばーちゃんは、もうぐったりとしてなかった。

なんか、元気そうだった。

きっと実際そうなんだと思う。

 

 

 

ばーちゃんと一緒に写真も撮った(ことにする)。

自撮りも一度してみたいと思ってた。

いい顔で撮れたなあってうれしい。

(今までガラケー使ってたけど、ここでこれやるために初スマホ買った)

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翌日、風は強いまんまだったけど、

宇曽利湖はきらきらしてた。

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じゃーねーってさよならして、あとは楽しむだけ楽しんだ。

 

 

八戸駅で知り合った方と、レンタカーで種差海岸までドライブしたり、 

(ふたりでレンタカー屋さん巡りしたの楽しかった〜)

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うにの卵とじ丼を食べたり、

(恐山の宿坊一緒に泊まった方に教えてもらった)

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これ、おいしかった!種差海岸の松家さんにて。

 

 

あとは南部煎餅やら青森ヒバグッズやらいろいろ買って、新幹線に乗っておしまい。

 

 

恐山行きのほかは、なんにも計画してこなかったのに、

あんまりにもできすぎていて・・・・

旅の最初から最後まで、ばーちゃんが計らってくれたとしか思えない。

 

 

私、お世話になりっぱなし。

生きてても、死んでても、変わらなかったね。