ことばのおと 〜さがちゃんの生きてる記録

自分だけの仕事を探して農業したり、NPO勤めたりしたけどなにも見つからず。だったら、なんにもなれないまま生きてみようかと。

せっかく見つけた「やりたい」をなくしたくなかった

 

私は自分が「やりたい」と思ったこと、

その時すぐやらずに、取り置きしてきた。

今もそういうとこ、ちょっとある。

 

 

それはどういうことかというと、

「やりたい」ことをやっちゃったら、

それ終わっちゃうじゃないかと。

ようやく自分も「やりたい」を手にしたのに!

せっかく見つけたのに!

それやっちゃったら、やりたいことなくなっちゃうじゃないか。

それがこわかった。

 

 

 

会津にいた3年前のある日、

くにちゃんの講座の文字起こしがやりたくなった。

くにちゃんが話したこと、

一言一句、〈てにをは〉まで正確に辿って、書き起こしたかった。

なぜか分からないけど、やりたかった。

だからやってみようと思ったけど、取り掛かるまでが長かった。

 

 

正確に文字起こしするのは時間かかるよ?

誰に頼まれたわけでもないのにやるの?

それでお金が入るわけでもないのにするの?

それやって結局どうしたいの?

 

自分を責める声がたくさん聞こえて、

取り掛かるまでに時間かかったけど、それでもやった。

 

 

 

MacからWordを開いて、

録音を聞いて巻き戻して、また聞いて巻き戻してを繰り返しながら、

一言一句、正確に画面に打ち込んでいく。

おおー、くにちゃんこんなこと言ってたんだと震えて、

キーボード叩くことすら面白かった。

その間だけは夢中になれた。

※文字起こししたのは2015年7月27日大阪で行われた「フェンスの対話」(全4回)という企画。私が参加した回は”ファシリテーション”がテーマで、くにちゃんはそれどういう風に捉えてるのか聞きたくて、夜行バスで福島から参戦しました。

 

 

 

で、

何時間もかけて、手元には12000文字の原稿が残った。

何度読んでもおもしろい、誤字脱字もできる限りチェックした

特別な原稿ができた。

 

そして

「さて・・・・・・これどうする?」

ってなった。笑

 

 

やりたいことが、終わっちゃった・・・・・( ゚д゚)ポカーン

 

 

 

 

でもまあとりあえず、

くにちゃんにはこんなんやりましたって報告しよう。

くにちゃんのHPアーカイブとして載せてくれるかもしれないぞ。

 (こういうことを、本人を目の前では絶対言わないところがまたゲスかったな・・・・) 

 

くにちゃんに「文字起こししたんです!」って印刷して持ってって、

確か、すごいねとか面白いねとか言われたように思うけど、

その後、別になにも起きることもなく、

HPに載せたいんだけどいいかな?と言われることもなく(笑)

 

ただやっぱり、関心がありそうな方にちょっとでも届けたい、

読んでもらいたいと思って、

数人に声をかけて読んでもらったのち、私のMacにお蔵入りした。

 

 

 

そんなこんな、いろいろ全部が過ぎたのち、

あーあ・・・

私にはやりたいことが何もないってとこにまた戻っちゃったなーと、

悶々としながら、元の暮らしに戻っていった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・ ・・・

それでも、それでも、と今なら思う。

 

あの時、文字起こししてなかったら、

やっぱり今の私はなかった気がしている。

 

頼まれてもない。

時間もかかる。

お金にもならない。

やったら「やりたい」は消えて、

こんなに「やりたい」はもう二度とないかもしれない。

・・・・・・・・・・・・それでも、やりたかったからやったんだ。

 

 

もう、その体験を私に残してくれただけでよかった。

よくやったアッパレ、無駄じゃなかったぞと、

今なら言ってやれる。

たぶんそれは、くにちゃんからではなく、

他の誰からでもなく、自分からいちばん言われたかった言葉で。

 

あの時の体験があったから、

いま一文にもなってない、

この記事を、このブログを、こうして書けている。

書きたいから、書いている。

 

まだ時間もかかるし、

誰に頼まれたわけでもないし、

これでお金がいま入っているわけでもないし

結局のとこ、これ書いてどうなるか全く知らんけど、

書いている。

 

で、そんなことをほぼ毎日やれてるのは、

はじめの一歩を踏んでくれた、3年前の自分がいたからだ。

こわいのに、よくやったなー!オマエ!

 

 

 

 

それでまあ、この話も書いたら終わる。

やりたいはなくなる。

 

でも、今不思議とこわくない。

またきっと、どうせ何かしらやりたくなるから、

私は大丈夫なんだ。